001 - HVACの紹介

ご挨拶

はじめまして!koomiyと申します。工学部でロボティクスを学んでいます。
今年度から、当ブログで紹介する大会の運営メンバーとなりました。

当ブログでは、人型ロボット競技会の一つである
Humanoid Virtual Athletics Challenge(以下HVAC)について解説します。

私も昨年度の大会に参加しましたが、
良い戦績を残せず悔しかったので、今年度の大会でリベンジする予定です。

Humanoid Virtual Athletics Challenge とは

2021年度大会の様子

HVACとは、シミュレーション世界で人型ロボットを動作させ、その能力を競う大会です。
本大会の大きな特徴はロボットのアクロバット動作の
潜在能力に焦点を当てているところにあります。

HVACは、人型ロボットの運動性能を最大限まで引き出すための
運動生成、制御、遠隔操作技術などの進歩に向け、
研究・開発コミュニティに共通の開発プラットフォームとアイデア、技術交換の場を
提供することを目的としています。

大会は毎年オンラインで開催されております。

大会の公式ルールについてはこちらをご参照ください。

HVACの魅力

HVACの魅力は、なんといっても手軽に人型ロボットの動作制御を行えるところです。

シミュレーションで行うため、実機ロボットを用意する必要がありません。
また、シミュレーションにはChoreonoidという
オープンソースのソフトウェアを使用するので、大きな費用もかかりません。

さらに、大会側がサンプルコードを提供しているので、
簡単な人型ロボットの動作であればすぐにテストすることができます。

そして最大の魅力は、大会当日に他のチャレンジ参加者との技術交換ができることです。

大会では、ただロボットの動作能力を競うだけではなく、
使用した技術についてのプレゼンテーションも行われます。
各チームの方々がシミュレーション映像を見せながら説明してくださるので、
直感的な理解がしやすいと思います。

魅力に感じた技術について、分からないことがあれば直接聞けるので、
深いところまで理解が進む良い機会となると思います。

また、運がよければ人型ロボットの動作制御にまつわる最先端の技術に触れることができるかもしれません。

当ブログの目的

HVACは、人型ロボットの研究・開発をされている方から、少し興味があるという方まで、
幅広い方に気軽に参加して頂けるような運営を目指しております。
その一環として、大会の参加ハードルを下げるという目的で当ブログを公開します。

当ブログでは、本大会で使用する開発環境の構築手順の解説や、
開発例の紹介、サンプルコードに用いられている技術の解説などをします。

大会に参加しようと意気込んだものの、
実際に開発を始めてみるとどうしたらいいかわからないことがあると思います。
特に、人型ロボットの動作制御について初心者の方にとっては、
使われている技術を理解するのが難しいと感じることも少なからずあると思います。

そんなときに当ブログを見て、少しでも作業が進むお手伝いができれば幸いです。

まとめ・次回予告

Humanoid Virtual Athletics Challengeについて紹介しました。
当ブログでは本大会における開発作業をサポートできるような記事を投稿していきますので、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

それではまた次回お会いしましょう!

次回: 002 - 開発環境の構築(Windows版)