014 - メインチャレンジ2024
今回の内容
2024年9月4日にHumanoid Virtual Athletic Challenge 2024のメインチャレンジが
ロボット学会学術講演会(RSJ)のオープンフォーラムにて開催されました。
今回は当日の様子をお届けします。
イベントの様子
本年度は、イベントにおいて初の対面とオンラインのハイブリッド開催となりました。
オープンフォーラムということもあり、大会参加者以外の方々も
多数来場されており、例年にない盛り上がりを見せていたと思います。
本年はダンス種目の参加者が2組、ショートトラックの参加者が2組、
アスレチックの参加者が1組でした。
各チーム前回からの進展や成果を報告してくださり、
興味深い結果や今後さらなる飛躍を見せてくれそうな結果がありました。
以下では各種目の詳細についても紹介させていただきます。
ダンス
昨年度新設された種目であるダンス競技は本年は2組参加されていました。
本年度も川崎重工株式会社様のFriendsのモデルを利用してダンスを披露できるという
夢のような種目になっています。
teketeke
ダンス種目の挑戦者1チーム目は岐阜大学より参加されたteketekeです。
認知科学の観点から踊りを研究されており、
その知見を活かして、課題曲である『みくみくにしてあげる』で
バイブスを生み出すことを目指して参加されていました。
実際にダンサーの方にインタビューもされており、
インタビュー結果から腰の動きに重きをおいてダンスをされるとのことでした。
モーションキャプチャーからロボットの動きを生成していくとのことでした。
モーションキャプチャーでダンスの動きをとっていた時のダンスも
かなりキレキレでしたので、
実際にFriendsが踊ったときにバイブスが生み出されるのか今後に期待です。田﨑先生
挑戦者2チーム目は本イベントの主催者でもある田﨑先生です。
昨年度のメインチャレンジでは、イントロ部分のダンスを完成されていましたが、
本年はBメロ部分までのダンスを披露してくださいました。
昨年度に引き続きヌルヌルと動くロボットに魅了されました。
本年にトライされていた部分に片足を軸にして滑りながら回転する
動きがあるとのことでしたが、その部分は軽くジャンプすることで克服されていました。
ジャンプした後も安定してダンスを続けられていたので、
そういったところも注目ポイントかと思います。
今後、Friendsが課題曲である『みくみくにしてあげる』をすべて踊る日が楽しみです。
ショートトラック
FisMa
ショートトラック種目にはFisMaから2名の方が参加されていました。
今年度はモデルベースのプログラムでショートトラックを走らせていました。
最終的な目標は機械学習も織り交ぜて走らせることだとおっしゃっていました。
今後、どんどん速く走れるようになってくると思います。
将来的には、私たち人類の最速記録も塗り替えてくれるでしょうか。さらにショートトラックで走るだけでなく、ロボットのモデルを
自動で生成するプログラムも作成されていました。
リンク長と関節を設定することで自動で生成されるとのことで、
今後人型ロボットの研究においても非常に活躍しそうな内容でした。
アスレチック
Wa1kers
アスレチック種目には私たち神戸大学の学生チームWa1kersが参加しました。
今年は昨年度達成することができなかった、簡単なコースでのゴールを目指しました。
昨年上ることができなかった階段も無事上ることができ、
本年は簡単なコースの踏破は無事達成しました。 昨年同様、コントローラーを使って操縦し、より効率よく歩けるように工夫をしたことで
タイムも90秒代という好成績を残すことができました。
さらに1stステージの難しいコースも渡りきることができました。
今後は2ndステージ以降の難しいコースや自動化に向けた取り組みをしていきたいと思います。
まとめ
初めてのハイブリッド形式での開催ということもあり、非常に盛り上がったと思います。
現地では、発表された方以外にも多数の方が発表を聞いてくださいました。
来年以降、新たにチャレンジされる方が増え、より盛り上がることが楽しみです。